拡大し続ける組織の相互接続を支える社内報「i.X.」
こんにちは!人事部採用担当の田中です。 普段は新卒採用を担当しています。
新卒・キャリア問わず、よく候補者の皆さまからいただく質問の中に、「横のつながりはどのようなものがあるか?」というものがあります。
グループ連結4,803名(2024年3月時点)という規模にもなると、縦割りなんじゃないか、他部署の情報などは入ってこないんじゃないか、と想像しますよね。
しかし、皆さんが想像するよりもIIJ社内の情報交換は積極的に行われています。
そこで今回はIIJグループの社内報である「i.X.」を担当する社員を招き、インタビュー形式でご紹介したいと思います!
プロフィール
小河 文乃(おがわ あやの)
2010年キャリア入社。マーケティング部門を経験後、2012年より広報部。社内報「i.X.」のメイン担当者。
様々な社員をインタビューし、社内報に記事を公開するサイクルを10年以上回し続けている。
社内報「i.X.」とは
―― まず、今回のメインテーマである社内報i.X.がどういったものなのか伺えますか?
小河:2001年からはじまった、IIJグループの社内報です。「IIJグループ社内報が相互の交流を深める相互接続ポイントになること」を目指して公募のなかからネーミングされました。
ちなみにIX(Internet eXchange)とは、インターネットにおける相互接続点、またはその接続点を提供する事業者のことを指します。掛詞ですね。
この名前は定着していて、20年以上たった今も変わらずに続いています。
田中:ネーミングからしてもIIJらしいですね。
―― そもそもの始まりは?
田中:どういった経緯で始まった取り組みなんでしょう?
小河:私自身は途中から引き継いだのですが、始まった2001年というのは1992年に会社が創業して、1段階目の成長を終えて更に成長していこうというタイミングでした。グループ会社も増える中で、お互いの顔を知っていた方がいいよねとか、定期的に社内の状況を共有するような場があるといいよねってことで始まったのだろうと、当時の記事からは想像できます。
当時からi.X.はWEB形式で公開されていて、四半期に1回の頻度での更新でした。
その後私は2012年に引継ぎ、2013年頃、社内からのリクエストに応じる形で現在のブログ形式にし、今では週に2~3回の更新になりました。
社内報を運用するという活動について
―― どのような想いをもって活動を?
田中:かなりの頻度で更新されていますよね。長きに渡って活動されていますが、どのような想いで取り組まれているんでしょう?
小河:社員数が年々増え、グループ会社も増え、IIJは「取り壊し寸前のビルの一室の会社」から30年少々で「飯田橋で一番目立つビルに入居して、専有エレベーターを持つ規模の会社」になりました。
相互交流と意思統一が可能な人数の限界数は150名だと俗に言われますが、社員数はそれを大きく上回っているんですよね。
そんななかで「互いの活動や人となりを知るきっかけを提供し続けること」「所属している共同体の記録を社員目線で残すこと」で、会社が大きくなっても、IIJがよきコミュニティとしてあり続ける支えになりたいと思って、活動しています。
文体は敬体で語り口はカジュアルに、なるべく分かりやすくポジティブに書く、不要に登場する社員を持ち上げることも落とすこともしない、リクエストには極力答える・・・などしていたら、週2~3記事をコンスタントに公開し続ける状態になりました。
田中:本当にすごい頻度ですよね。いつもお昼休みのお供にさせてもらっています(笑)
―― 誰が読んでもわかりやすい記事を執筆するコツ?
田中:IIJの事業領域は多岐に渡りますし、技術的な話題の幅も広ければインタビューの話題も深くなりそうですよね。小河さんはエンジニアの経験がないなかで、あれだけわかりやすくまとめていることにいつも驚きます。わかりやすくまとめる工夫などあるんでしょうか?
小河:前提として、うちのエンジニア陣は優しいので、知識が浅いインタビュアーにも内容がわかるように話してくれますね。だからそこはあまり心配してないです。わからないことは「わからない」とインタビュー中に聞けばいいと思っています。
田中:なるほど、、、それでもペラ1でまとめられた画が差し込まれていたり、文章としても読みやすい感覚があります。
小河:一定量のテキストに対して画像を差し込んだり、句読点や主語述語の位置などは気にしています。あとは、社員にはロジカルな思考をする人が多かったり、カジュアルな文章に対しても、ある程度の整理された構成を求める傾向はあると思っています。
私自身はロジカルなタイプではないと思っているのですが、その思考に近づくために、ロジカルシンキングや1枚画にまとめるコツなど、 人事提供のUdemy*などは活用して学んでいますね。
田中:ご活用いただきありがとうございます!
*教育支援として希望者を対象にeラーニングを導入しています
人事制度・福利厚生 | 採用サイト |
IIJ(インターネットイニシアティブ)
―― よく読まれている記事や反響の大きかった記事はどのようなものがあるんでしょうか?
小河:近辺のおいしいランチ記事も人気ですが、、、任意掲載の社員の結婚・出産の情報はよく読まれていますね。特に社員同士の結婚や、飛び切り可愛い赤ちゃんが載っている時なんかはイイネが多い傾向にあります。
田中:なるほど(笑)
小河:あとは新卒入社・キャリア入社問わず、新入社員の紹介記事は安定した人気がありますね。
田中:納得です。私はキャリア入社ですが、初日のオリエンテーションだけでは同期って正直わからないんですよね。どうしてもキャリア入社だと新卒と比べると横のつながりを持ちづらいんですけど、後から紹介記事を読み返して勝手に同期意識を持ったりしていました。
小河:あとは社員の活躍を称える各種アワードや、毎年何らかの形式で実施している「IIJのお誕生日会」の記事もよく読まれました。また、営業職採用の新人の早期キャッチアップのために、人事部主導の研修とは別で営業企画部門が立ち上げた教育プログラム「IIJ Sales BootCamp」の話は、好意的に受け止められた印象があります。
田中:なるほど、具体的な声が届いたということでしょうか?
小河:この記事では「新人があまり配属されない部門なので取り組みを知る機会がなかったのですが、がんばっている企画部門のことを知れてうれしかった」という感想を、社員から個別にもらったりもしています。
OJT中心ではどうしてもトレーナーなどとの相性も作用してしまうので、体系的なプログラムが拡充されたことは新人にとっても、受け入れ側の部門にとっても、もちろん新人が早期に活躍すれば会社全体にとってもいい話で、三方良しとはこのことだなあと、取材していて思いました。
社員にとってi.X.はどのような存在であってほしいか
―― 社内報というメディアをどのように活用してほしいという想いなどあるんでしょうか?
読み手には
①ちょっとした息抜き
②会話のきっかけ
③社内にはどんな人がいて、何をしているのかを知る手段
④会社全体の動きを知るための手段
出演者には
①社内PRの場
②自己実現の記録を残す場
③誰かの活動を称える時のプラットフォーム
として使ってほしいです。
年長者も1年生も等しく「あー、こんなことがあるんだ」「へー、こんな人がいるんだ」と思いながら、気軽に楽しく読んでほしいと思っています。
どうしても規模が大きくなると他部署の人と話す機会が減ってしまったり、普段関わるメンバー以外との接点は自然と少なくなります。記事を通して活躍している若手社員やキーマンの存在を知ることで、話しかけるきっかけ作りになってくれたらと思います。
人は接触頻度が高ければ高いほど好感を持つので、小さな好感を積み重ねて会社のことを好きになってくれたら嬉しいです。
田中:今後どうしていきたい、であったり、野望のようなものはあるんでしょうか?
小河:野望がないところが私自身の最大の長所であり、この仕事を続けていくうえでの適性になっているのだと思っていますが、、、(笑)
社内報は載ってくれる人がいるから成立している媒体なんですよね。 なので、今後も社員が載りたいと思える媒体であり続けることは大前提かなと。
そのためには読者をますます増やしながら、よきコミュニケーションツールとして機能し続けること、これが野望といえば野望でしょうか?これからご入社いただく皆さんにも読んでいただけることが楽しみですね。
田中:ありがとうございます。一読者(ファン)としても今後の発展も楽しみにしております!
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次回はi.X. 出張版ということで、実際にi.X.の記事を一部抜粋する形でチラ見せしちゃおうと思います!
今回のインタビューの内容も踏まえて、是非IIJの社員の一員になった気持ちでご覧いただければと思います。
お楽しみに!!!
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