カルチャー

IIJの行動指針「私たちのバックボーン」

こんにちは!人事部採用担当の土屋です。
新卒でIIJに入社したその後、新卒採用からキャリア採用と幅広く採用業務を担当しています。
新卒やキャリア採用の候補者の皆さんからは「IIJはどのような人が多いのか」、「どのような人が活躍しているのか」といった質問を多くお寄せいただきます。
そこで今回は、直接的な回答ではありませんがIIJの行動指針である「私たちのバックボーン」について、ワーキンググループ(以下WG)メンバーとしてご紹介したいと思います。
IIJの社員が共有する価値観について触れていただき、少しでも共感いただけたら幸いです。

行動指針とは

行動指針である、「私たちのバックボーン」は、IIJの経営理念を実現するための具体的な指針として、創業30周年を機に社員によって作成されました。
社員数の増加、事業領域の拡大は、仕事に対する価値観の多様化につながります。さらに近年の「働き方改革」とテレワークの普及を受け、コミュニケーション不足に陥りやすい状況のなか、IIJの社員が「ネットワーク社会の発展」という目標に一丸となって向かっていくためには、“目指すべき方向性”と“尊重すべき価値観”を明文化することが必要であると考え、策定したものです。

  1. チャレンジ:「実現する!」を前提にした行動を
  2. 好奇心:「気になる!」だけでは終わらせない
  3. 情熱:「面白い!」を極めることが、プロフェッショナルへの道
  4. 責任感:「これでいいだろう」で妥協しない
  5. 尊重:「どういう事だろう?」と感じた時こそ、耳を傾ける

(各項目に込められた想いを添えた行動指針全文も是非ご覧ください)

私たちのバックボーン策定の道のり

行動指針策定プロジェクトは有志を募る形で2021年に活動を開始しました。
募集にあたっては以下のポイントが重視されました。

  • 多様な社員が参画することで意見や内容の偏りをなくす
  • 次世代を担う若手が主体的に検討する
  • WGの作業進捗や内容の透明化

多数の応募があった中、年代/職種/性別問わず、様々な属性を持つメンバー10名が集まる形でWGを立ち上げ、週1~2回のワークショップ形式で議論を進めました。
トップダウンではなく、あくまで社員たち自らが検討し作り上げる、ボトムアップでの取り組みであることや、一部の社員が定めるのではなく、透明性を保ち納得感のあるものを作り上げることを強く意識しました。

透明性の確保

IIJ単体でも2,000名を超える規模の企業で透明性を保つためにはどうすればいいのか、納得感を持ってもらえる進め方とは何なのか、文章の策定はもちろんですが、今回のWGの活動方針を形にする方法の模索から始まりました。
そこでWGでは以下を通して透明性確保と納得感の醸成を図りました。

  • 社内イントラでのWG定例における議事録の公開
  • 文章検討にあたってのGitHub*による文書管理と中身の公開
  • 0.9版の公開とその内容に関する全社員を対象としたアンケートの実施
  • *IIJはGitHubEnterpriseを導入しています

価値観を言語化することの難しさ

「”IIJっぽい”とは」「IIJで活躍している人物とは」など、どれもこれまで先輩の背中を見て学び、社内外で様々な人と交流しながら、個々人が自ずと考え「なんとなくの共通認識」で形成されてきたであろう”イメージ”は存在していました。 そこに「我々が目指すべき姿」という要素を加えて且つ、誰もが納得する形で言語化するということは想像以上に難しいものでした。
(大変だろうと想像しながら集まったメンバーの想像を超えた難しさでした笑)

他社においても行動指針やクレドという名称で公開している事例はいくつもあり、WGメンバーは他社の事例の収集から始めました。 その後、ワークショップ形式で100を超えるキーワードの書き出しとカテゴリ化、さらには文章の形式(テーマの数や補足説明の有無など)の検討、行動指針そのものの文章化、そういった地道な活動を繰り返しました。

経営層や役員へ設立当時やこれまでの道のり、IIJという会社を立ち上げ、率いてきた想いなどをヒアリングしたり、先述の通り従業員全体へのアンケートも実施したりと、何度も推敲を重ねました。

そしてついに、2022年12月、IIJが30周年を迎えた記念すべきタイミングで晴れて私たちのバックボーンは社内外向けて公開されました。


(各所からのコメントを受けて考察するWGメンバー)

作って終わりじゃない。
社内への浸透に向けて日々活動中

めでたく完成、公開した文章も作って終わり。ではありません。行動指針として浸透させ、行動変容やその先にある経営理念の達成へと繋げていく必要があります。
まずは知ってもらうことから始まり、理解を促す。そして自分事へと繋げ、行動を促す。これは一朝一夕で実現できることではありません。
社内での説明会の実施やポスターの掲示などの地道な作業から、ワークショップ形式で日々の業務と行動指針を繋げるための施策など、目指す状態に対する施策を一つ一つ検討し実行しています。
また、効果測定の為にも年に一度行われる、社員意識調査を通して浸透度合いを測っています。


(社内に掲示されているポスター)

インターネットイニシアティブという社名に込められた想いや決意を、どう実現していくか。
そのために私たちは、どのような価値観を共有し、行動すればいいのか。
インターネットがこの先も可能性を持つ善きものであり続け、これからも私たちがインターネットのイニシアティブを取るにふさわしい組織であるために、「私たちのバックボーン」はその時代に求められる、私たち社員のあるべき姿を形にしていきます。

是非この価値観に共感いただける皆さんにお会いできることを楽しみにしています!

おまけ

活動の過程では新たなキャラクターも生まれました!
(先に紹介したポスターを含め、WGのメンバーがデザインしています)


(ワタバくんです。よろしくお願いいたします!)