自らの世界を拡げる「セレクトジョブ」
こんにちは!人事部採用担当の土屋です。
応募者の皆さんからはよく「入社後のキャリアステップはどのようなものですか?」そういった質問をお寄せいただきます。しかし私は「どのようなキャリアを描きたいですか?」と聞き返してしまうことがあります。(えっ?という表情をよくお見受けします笑)
IIJはその事業領域の広さや、いわゆる風通しのよさ、人事制度も含めてキャリアを縦(専門性)にも横(スキルや経験の幅)にも拡げられる環境であり、その主体は社員各々であると考えているからです。
そこで今回はその主体性を活かすべく、2021年からはじまった社内公募型兼務制度「セレクトジョブ」について、発起人へのインタビュー形式でご紹介したいと思います!
働くこと=自己実現 | 採用サイト | IIJ(インターネットイニシアティブ)
プロフィール
岡田 拓也(おかだ たくや)
2011年新卒入社。第一事業部でエンタープライズ向けの直販営業を担当。2018~2021年に社長室を兼務し「セレクトジョブ」や「サテライトオフィスの導入」などの全社施策に携わる。モータースポーツをこよなく愛し、最近は仕事でサーキットにいくことも。三児のパパ。
公募型兼務制度「セレクトジョブ」とは
――まず、セレクトジョブについて伺えますか?
岡田:セレクトジョブは2021から始まった公募型の兼務制度で、就業時間の2割を目安に、半年間他部署の仕事を兼務する人事制度です。 社員が自ら手を挙げるかたちで取り組んでみたい他部署の業務に挑戦し、様々な経験を積むことができる環境を提供することで、社員の成長と自律的なキャリア形成を促して、自己実現につなげることを狙いとしています。
土屋:自己実現は「自己実現する職場の提供」として経営理念に掲げている、IIJにおける重要なキーワードですよね。
岡田:半年間という期間限定の兼務かつ公募というかたちをとることで、異動よりハードルが低くなり、早期に本人の希望に沿った業務経験やスキル習得の機会を提供できることが特徴です。
――なぜ、セレクトジョブを作ろうと?
土屋:セレクトジョブを作ろうと思ったきっかけはあったのでしょうか?
岡田:私は2011年に新卒で入社してもう13年が経ちますが、その過程では残念ながら転職して今はIIJを離れてしまった同期も一定数います。退職後もコミュニケーションを取る機会はあって、転職の理由を聞くと、「会社は好きだったけど、〇〇がやりたくて・・・」という声がありました。 「え、それならあそこの部署でそれできるじゃん!」となったり・・・。非常に勿体ないと思っていたんですよね。
IIJは非常に自由な会社ですし、声をあげれば様々な機会を得やすい環境だと思っていますが、声のあげ方がわからないと本来得られたであろう機会を得られなかったり、そもそも他の部署にそういった環境があることすら気づかないままでいたりします。
一方の部門としても、自部署以外の経験をもつ人材の視点や知見、スキルを求めているケースや単純に新たな風を求めていたりします。このような状況に対してマッチングの機会を作りたかったんです。
土屋:なるほど。
岡田:2018年(当時入社8年目)に社長室*を兼務しはじめましたが、2020年に社長室として「働き方2.0」というコンセプトでいくつか施策を動かすことになりました。個人的に構想はあったので、そのタイミングでセレクトジョブを提案し、準備期間としては1年ほどで実現しました。
*社長室:IIJの社長室は基本的に社内の様々な部署から兼務として社員が集まり、年次も様々に構成されています
制度実現に向けた強力な バックアップ
――実現に向けてはハードルが?
土屋:新たな取り組みということもそうですし、やはり人員を扱う施策となると実現に向けては様々なハードルがあったんじゃないでしょうか?
岡田:ありましたね。施策の内容やコンセプトに対しては好意的な反応がほとんどでした。一方で、じゃあいざ自分の部下が、ということを想像すると少なからず人員減にはなりますし、厳しい反応があったことも事実です。
ただ、それ以上に受け入れ先の部門を募った際に本当に手を挙げてくれるのかということが不安でした。いざ制度として打ち出したところで受け入れ部門がなければ成立しませんからね。
土屋:確かに・・・しかし私自身セレクトジョブ制度施行初年度の頃を覚えていましたが、結果として数多くの募集があがりましたよね。
岡田:はい、想像以上に反響は大きかったです。正直ホッとしました(笑)
もちろん制度を形にすることにも苦労はしましたが、この施策は社長室の中で私がリーダーとして動いており、自分よりも一回りも二回りも経験豊富な他部署のベテラン社員を抱えて推し進められたこともとても心強かったです。
土屋:目的達成に向けて年次関係なくスクラムを組んで進めることも、IIJらしさのひとつですよね。私が入社1年目で学生向けに新たなインターンシップを企画した際、当時講師として協力いただいた、岡田さんを始めとした先輩たちが「つっちー(筆者の愛称)のやりたいことを実現するために俺たちは何でもやるよ!」と言ってくださり、とても心強かったことを思い出しました(しみじみ)
IIJだからこそ得られる刺激がある
――どのような社員に活用してほしいですか?
岡田:新卒で言えば入社5年目くらいになると、ある程度自分の中で成熟してきた感覚を得て、外を見たくなったりすることもあると思うんです。でも今一度社内を見てみてほしい。
この会社、やっぱり面白いんですよ。
実際に応募に至らなくても、一度セレクトジョブの募集要項は見てみてほしいですね。自分のキャリアを考える意味でも想像力が刺激されると思います。
土屋:職種を問わない募集も多いことも特徴ですよね。岡田さん自身、主務以外の様々な施策に携わられていますが、 主務以外の経験を積むことの良さはどのようなところにあると思われますか?
岡田:主務だけでは得られない価値観に触れられることは大きいですね。些細なことかもしれませんが、資料の作成一つでも考え方や組み立て方が全く違ったり。
様々経験していると一周回って主務が今まで以上に楽しく感じてきたりもします。あとは単純にリフレッシュにも繋がりますね。
実際に私の所属する部署にもセレクトジョブで来ているメンバーがいますが、普段と違う頭の使い方をしていることが伝わってきます。
――多様性を活かした経験を
土屋:価値観に触れるという話もありましたが、本当に多様性に富んだ環境ですよね。
岡田:そうですね。1社でこれだけ多種多様な事業を持っている稀有な会社なので、部署を超えたコミュニケーションを積極的にとってほしいですし、 セレクトジョブもそのための一つのきっかけであってくれれば嬉しいです。
土屋:現在岡田さん自身はセレクトジョブの運営からは離れていますが、今後どうあってほしいなどの想いはありますか?
岡田:受け入れ先の部門が発生し続けないと成立しないという特性は制度発足から今後も変わらないので、まずは制度そのものが続いていってほしいですね。
今年度でセレクトジョブも4年目に入りますが、現状受入部門も応募者も年々増えているので、今後は経験した社員からの情報発信も積極的に行ってもらえたら嬉しいですね。
このインタナでもインタビューしてみたらどうです?(笑)
土屋:実は既に企んでるんです(笑)岡田さんも是非楽しみにしていてください!