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STORY 05

インターネット上の「見えない通信」

インターネットはオープンな情報通信

世界中に張り巡らされた通信網をみなで共有するインターネット。居場所を選ばずに情報に触れることができ、社会インフラとして革新的な利便性をもたらしました。

Webサイトの検索や閲覧、SNS投稿など、基本的にインターネットで想定されているのは、オープンな情報通信です。
しかし、実は「インターネット上を流れている間は、人に見られてはいけない情報」というものも存在しています。それはどのような情報だと、みなさんは想像するでしょうか。

クローズドな情報通信

その情報は、通常インターネットを流れているオープンな情報に対し、「クローズドな情報」と呼ばれ、機密性の高い内容が扱われていることが多いです。そう言われると、自分には関係ない話だ!と思われるかもしれませんが、わたしたちも意外と身近なところで「クローズドな情報」のやり取りにいつの間にか参加しています。

例えば、全国チェーンのCDショップ店で、今いる店舗で売り切れている音楽CDについて、他店での在庫確認をお願いすることがあると思います。またコンビニのATMでお金を引き出した際は、当たり前のように自分の銀行口座の残高へその内容がきちんと反映されています。

このように、店舗間や機関同士を繋ぐパイプライン、実はインターネットを経由してやりとりがされているんです。

クローズドな情報伝達手段「VPN」

一昔前まで、これらの機密情報は、インターネット回線ではなく、関係者以外がアクセスすることのできない専用の回線を敷いて、その中でのみ扱われていました。

専用の回線なので安全性は担保されますが、皆で共有できるインターネット回線と違い、その都度専用の設備を用意する必要があり、多額の初期投資や運用コストが掛かっていました。ひとつのビルの中や狭い地域で完結するのであれば、イントラネットのような小さなネットワークの構築で済みますが、全国展開やグローバル展開となると、それを維持していくことは費用面・運用体制面でかなり体力がいります。

そこで、高い安全性を確保しつつ、利用コストが安く済むインターネット回線を利用して、情報をやりとりするための手段として生まれたのが、VPN(Virtual Private Network)です。

VPNは名前の通りバーチャル(仮想的)に作られた専用ネットワークのことです。
機密情報はインターネット回線上を通りますが暗号化されていて、万が一盗み見られても、それが何のデータか判別できないようになっています(そもそも盗み見られることもないよう、いろいろ工夫がされていますが)。
簡単に言うと、データを送る時に暗号化して鍵をかけ、データを受け取ったら、対になった鍵で暗号化を解除する仕組みです。これにより、あたかも専用線を使っているように、他者からは「見えない」通信が実現できているのです。
われわれの業界では、暗号化で守られているエリアの事を「トンネル」などと言い、ネットワーク構成図で回線の上に筒状のトンネルの絵を描いて表現します。

VPNサービスを提供するIIJ

VPNでは、店舗間の情報通信はとても安価でスピーディーに設備を構築できますので、安全安心なネットワーク構築には不可欠な技術です。

IIJでも企業用VPNサービスを提供しており、IIJが持つ特許技術を活用して、簡単に安心安全な「トンネル」を作れるサービスを提供、インターネット上のオープンな情報通信だけでなく、決して公にされることのない「見えない通信」もサポートしています。

サービスプロダクト事業部 サービス推進部 技術支援3課
片貝 悠(かたかい ゆう)
入社以来、自社プロダクト「SEIL(ザイル)」を活用したNWサービスを構築するエンジニア。とにかくおしゃべりとイベント事が大好き。インターネットありなし問わず、様々なイベントへお出かけする異端エンジニア。

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