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IIJ.news vol.163 April 2021
ITの世界で「バックボーンネットワーク」と言えば、大規模な通信ネットワークにおいて、拠点間、事業者間、国家間などを結ぶ大容量の通信回線網を指します。
ITの世界で「バックボーンネットワーク」と言えば、大規模な通信ネットワークにおいて、拠点間、事業者間、国家間などを結ぶ大容量の通信回線網を指します。「Backbone」という言葉が、もともと「背骨」を意味するように、バックボーンネットワークは、通信の基幹にあたります。その種類や規模はさまざまで、ビルのフロア間を結ぶ構内ネットワークから、企業の拠点間を結ぶ広域通信網、ISP間を結ぶネットワーク網、大陸間を結ぶ海底ケーブル網などを含みます。
日本最大規模のIIJのバックボーンは、NOC(ネットワークオペレーションセンター)間を大容量の高速デジタル回線で結び、構成されています。各NOCでは、無停電電源装置、空調、防火・消火設備、厳重な入退室管理システムなどが整った環境のもと、世界的にも評価の高い運用技術やネットワーク監視技術により、高品質な接続サービスが維持・提供されています。
1990年代以降、インターネットの普及にともないトラフィック量も増えてきましたが、ここ数年でその増え方がさらに加速しています。IIJバックボーンの総トラフィックは、過去10年間で10倍以上(「IIR」vol.41より)に増加しました。そうした背景もあり、IIJでは、年々増え続けるトラフィックを運ぶために、回線を増強したり、よりつながりやすくするために回線を延伸したり、台風や地震など災害時にも接続サービスを止めないために国内外で複数かつ異なった経路の回線を敷くなど、多くの改良・工夫を重ねています。
IIJのWEBサイトに掲載しているバックボーンマップは、各拠点間を結ぶ回線の太さ(容量)がわかるよう可視化されており、インターネットの巨大な規模や複雑さを実感していただけると思いますので、そちらもぜひご覧ください。
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