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IIJ.news Vol.165 August 2021
IIJグローバル事業本部
グローバル事業推進部
羽富 しのぶ
筆者は海外に渡航する社員の各種手続きなどをサポートしています。コロナ禍でも、駐在員の派遣、ビザ更新のための入出国、顧客からの強い要請による出張などで、海外に渡航せざるを得ない場合があります。ここでは、2021年5月に二人の社員が経験した出入国におけるプロセスを紹介します。
成田空港からスカルノ・ハッタ国際空港へ出発します。減便でフライトは限られており、出発日の調整が必要でした。出発前72時間以内にPCR検査を受け、陰性証明書を発行してもらいます。
インドネシアでは、隔離可能なホテルを自分で選んで予約します。5泊6日のCOVID-19パック(送迎、食事、PCR検査)があるホテルを日本から予約しました。ホテルのスタッフが迎えに来て、入国手続きの一部を代行してくれます。
ホテルに到着すると、外出できないようパスポートをスタッフに預けます。フロントやロビーを避けて、通用口から部屋まで直接案内されます。滞在中は毎日ヘルスチェックがあり、2日目と5日目には自室でPCR検査があります。隔離中の食事は(ムスリム向けメニューではなく)、三種類の規定メニューかルームサービスからスタッフにオーダーし、運んでもらいます。6日目のチェックアウト時には、陰性証明書と隔離証明書を受け取り、パスポートを返却してもらいます。帰宅後も14日間の自主隔離が推奨されていますが、強制力はないようです。
日本人が帰国する場合であっても、帰国前72時間以内の陰性証明書が必要です。変異株流行国から入国する場合、日本では指定の場所で6日間の隔離が必要ですが、幸いにもウズベキスタンは対象外でした。
成田空港到着後、入国者は一定の距離を空けて配置されたエリアに案内され、誓約書にサインし、陰性証明書などの書類とともに提出します。その後、唾液によるPCR検査で陰性が確認されると、アプリの登録状況チェック、ビデオ通話テストがあります。アプリがインストールされていない場合、その場でインストールを求められます。その後、帰国者向けタクシーのドライバーに連絡し、会社で手配した隔離先施設まで送ってもらいます。なお、到着からタクシー乗車までスムーズにいけば3時間程度で終わります。
隔離中は、常にスマホを身近に置いておく必要があります。一日一回、だいたい同じ時間帯に健康チェックメール、ランダムな時間に現在地の報告依頼があり、一定時間以上応答がなければ、担当者から電話がかかってきます。さらには、抜き打ちチェックされたこともあり、その時は、ビデオをONにして顔と背景を見せるよう指示されたそうです。甘いと言われる日本の水際対策ですが、まじめに対応する人にとっては大変な14日間になるようです。
※ 本稿は2021年5月現在の情報をもとにしています。渡航・帰国の際は、最新情報をご確認ください。
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