中途入社者の不安を解消!安心のオンボーディング施策について
こんにちは!キャリア採用担当の澤崎です。
私は日々キャリア採用の業務をしている際に、求職者から転職の不安として「同期と呼べる人がいない」「気軽に話せる人がいない」など、人とのつながりや連帯感に対する不安をよく耳にします。
実際、私も中途入社者のひとりですが、入社する前にはこのような不安を感じていました。IIJでは、キャリア支援室という人事部内の組織がオンボーディング(※)関連を担当しており、中途入社者が安心して就業できるよう様々な施策を実施しています。今回はキャリア支援室で実施している中途入社者向けの研修等の施策について、企画担当者にインタビューしてきましたのでご紹介いたします。
※オンボーディングとは、新たに採用した社員に対して行う一連のサポートや教育のこと
プロフィール
【左】山中 雄太(やまなか ゆうた)
2012年に国内銀行のシステムエンジニアとして新卒入社後、2017年にIIJへ中途入社。
新卒採用・中途採用・派遣管理のほか労務領域の経験を経て、現在は中途入社者オンボーディング、出向支援などを担当している。
【右】冨山 琉佑(とみやま りゅうすけ)
2022年IIJ新卒入社。名古屋支社でエンジニア業務に従事し、2024年度より人事部へ異動。
現在は中途入社者オンボーディング、出向支援、組織改編・人事異動の取りまとめに携わっている。
キャリア支援室について
―キャリア支援室のミッションとは?
山中:キャリア支援室は、「社員がIIJで自律的にキャリアを形成するための支援強化」、「社員が『IIJという職場で働き続けたい』と思える環境実現」の2つをミッションに掲げています。
具体的には、社員一人ひとりがIIJでキャリアを考える機会の提供、人事異動および配置に関する企画および運営、さらに社員の健康保持や増進に関わる支援等をしています。
その中で、中途入社者がIIJでキャリアを形成するための支援である中途入社者オンボーディングも、キャリア支援室における重要施策として位置付けています。
実施している研修等の施策について
―中途入社者を対象にした研修の実施背景とは?
山中:これまでに入社した中途入社者の課題として、IIJという新しい環境で日々の仕事に一生懸命取り組む中、同期と呼べる人や部門外で気軽に話せる人がいないことや、自身のこれまでの仕事やキャリアについて振り返るタイミングが取りづらいなどの課題が見えていたため、これらを解決するべく、中途入社者フォローアップ研修というものを実施しています。
―中途入社者フォローアップ研修の概要について
冨山:中途入社後4~6か月程度経過した社員が対象で、所属や職種などが極力偏らないよう参加調整をし、開催しています。研修内容はランチ会から始まり、IIJの行動指針である「私たちのバックボーン」を用いたグループワーク、勝社長との座談会、そして最後に懇親会があります。
グループワークではIIJに入社してから半年の業務の振り返りをした上で、「私たちのバックボーン」をテーマに、これからIIJ社員として活躍するための行動目標を考えるワークとなっています。
勝社長との座談会は、質疑応答形式で参加者からの質問に勝社長がお答えいたします。座談会は、過去に勝社長が中途入社して間もない社員と会話したいとおっしゃったことがあったため、この研修に組み込まれました。勝社長と社員の親睦を深めるため、またIIJで働くモチベーションを高めていただきたいので、IIJの経営方針や今後のビジョン、業界のトレンドに関する質問から、趣味の話まで幅広いテーマを勝社長にお答えいただきます。この座談会は勝社長と社員の距離を縮め、会社の方向性をより深く理解する貴重な機会となっています。
最後に行われる懇親会ではお酒(もちろんソフトドリンクも)やおつまみなどが用意されています。参加者はリラックスした雰囲気の中で、普段はあまり話す機会のない他部署の社員とも交流を深めることができます。また、なるべく全員と親睦が深められるように定期的に席替えをし、社員同士の絆を深められる場となっています。
―参加者の感想やその後の様子は?
冨山:ほとんどがポジティブな感想ですね。勝社長の貴重な話をお聞きできたことや、「私たちのバックボーン」を深く学べたこと、同期社員と親睦が深められたことなどが挙げられています。中には、業務内での連携先がたまたま同期社員だったり、同じプロジェクトに参画していたが会話する機会がなかった同期社員と話せたなどの感想も挙げられていました。
また、研修終了後は社内のコミュニケーションツール(Microsoft Teams)内でグループチャットも開設しており、研修内で話しかけられなかった人もそこで打ち解けられるよう工夫をしています。このチャット内でも同期同士で飲み会やランチなどの横のつながりを意識した活動が広がっています。
―中途入社者へのオンボーディングに関する他の取り組みについて
冨山:入社初日のランチ会とDiscover IIJという取り組みがあります。
まず、入社初日のランチ会についてですが、2024年11月から入社初日のオリエンテーションでランチ会を実施しています。入社初日ということもあって、同期で集まる初めての瞬間ですので、このタイミングで横のつながりを意識してもらえるように企画しています。また、ランチ会で提供されるスマートミールは健康面に配慮した献立になっており、IIJで勤務する上で食生活からサポートしています。
Discover IIJとは、中途入社者を対象に実施している社内見学ツアーで、事業や社内理解をさらに深めることと、社員同士で接点を持ってもらうことを目的としています。見学できる施設は「IIJ Studio」「SOC」「NOC」「検証ルーム」などで、普段自身の担当業務では入ることができない施設に入り、そのエリアの担当者に詳しい説明をしていただき、IIJの事業内容の理解を深めていただきます。また振り返りのワークやランチ交流会も実施しているので、その場限りの関係とはならないようにしています。
―組織規模が拡大している中、社員一人ひとりに対してどのようなオンボーディングを意識されているのでしょうか?
山中:組織規模が拡大すると様々な価値観を持つ人材が増えてきますので、組織的にも多様化が進みます。そのため、固定化された対応はしておらず、一人ひとりに寄り添っていく姿勢を大事にしています。中途入社者に対しては、入社後にオンボーディングを目的としたいくつかの面談を実施していますが、その方がその時どう感じているか、キャリアに対してどう思っているのか、どんな困りごとがあるのかなど、千差万別であるからこそ、一つひとつのお話に耳を傾け、課題の解決へ向けて一緒に考えることを大切にしています。
中途入社者の皆さんに向けて様々な施策を用意していますので、これから入社される方はぜひ楽しみにしてください!